第13回 全国視覚障害者駅伝大会


福永さんのレポートです。

9月20日、静岡県のつま恋にて、第13回全国視覚障害者駅伝が開催されました。
私は、わーわーずの「お好み特急」チームの5区5kmを走らせていただきました。

ここでは、当日の動きにそって、思いつくままを書かせていただきます。

実は、18日と19日には、日本盲人マラソン協会(以下「JBMA」)の研修会が同じ会
場であり、私はそれにも参加させてもらってました。これは、ブラインドはマラ
ソンの練習と講習。伴走者は、伴走の講義と実技というものでした。詳細は、
JBMAのサイト
http://www.jbma.or.jp
を、ご参照ください。。
ただ、19日のつま恋での宿泊は、費用がお高いというのもあって、浜松の知り合
いのところに泊めていただきました。
その関係で、JR掛川駅でひろっていただき、みなさんと合流。バスで、会場へ向
かいました。

開会式のあと、松の木さんと吉本さんの後ろについて、コースの試走をかねてア
ップさせてもらいました。アップダウンはありますし、暑くなりそうな予感がし
ました。

応援がてらスタートを見送りました。最初からトップスピードでとばす強化選手
から、1km7分程度と思われる選手まで、それぞれの駅伝のはじまりでした。とき
どきは応援しながらでしたが、自分の出番に合わせて、春井さんにGPSを駆使し
て120mと距離まで測ってもらいながら下り坂でながしを入れさせてもらいました。
速くなったんじゃと錯覚するような感じで、下り坂のながしはいいですよ。

いよいよ自分の番がきました。
ここまで
走り終わってずいぶんたっても、ゼーゼーハーハーいい続けるほどの激走をみせ
てくれた野尻くん。
やっぱり本番は、実力どおり走ってくれはる松の木さん。
つなぎの役割は果たしましたよと、区間2位でもサラッと言ってのけるまさやん
さん。
吉本さんが、ものすごいラストスパートかけてはりますよと、解説してくださっ
た高居さん。
(3区と4区の2区間は、17チーム中最速の32分37秒)
みんながつないでくれたたすき、1つか2つは必ず順位をあげてフィニッシュする
つもりで駆け出したいところを、グッとおさえて2周目勝負といいきかせ、順調
にすべりだしました。
1周目は、試走のイメージどおり、アップダウンや左右のカーブはあったものの、
割とうまく走れたと思います。ラストの上り付近で、1つ順位をあげることがで
きましたし、中間点通過は、10分ぐらいでした。
2周目にはいり、ここから勝負と思っていましたが、最初の上りでピッチが落ち
ましたねと、あとから吉本さんに教えていただき、すでにかなり力を使ってたみ
たいです。約500mの広場の周回あたりでも、前後のランナーはまったく判りませ
んでしたが、気持ちのなかでは「ここからが渾身のタイムアタック」。区間賞大
量ホルダーの八木さんより必ず速いタイムでフィニッシュするという思いで、見
えないライバルとの対決でした。でも、下りで足がもつれそうになったりしてま
したけど。ラストの上りは、アクセル全開でかけあがり、なんとかたすきをゴー
ルまで運ぶことができました。後半は、20秒ほど落としてしまいましたが、これ
が今の実力かなという感じです。
残念ながら、区間2位の選手が3位のチームだったこともあって、38秒つめました
が、3位表彰台はゲットできませんでした。3位になれず、申しわけなかったなあ
とか思っていたところ成績発表の最後で私の名前が呼ばれたような気がしました。
自分でも、びっくりの区間賞でした。当日も、MLでも、たくさんのおめでとうの
ことばをいただき、身の丈に合わないことが起こってしまいました。まあ、今回
はJBMAの強化指定選手はオープン参加だったとか、私のトラック5,000mが7月の
時点で21分30秒ぐらいかかっていて、いちばん戦力のうすい区間を走らせてもら
ったりとか、いろんなラッキーが重なったおかげです。わーわーずにとってもは
じめての区間賞ということで、一生思い出に残るレースとなりました。

次は、11月の福知山です。目標に対して、絶対的にスピードが足らないので、あ
せりますが、今年は、1km6分のロング走とそれより1分以上おそいLSDに、これま
で以上に力をいれ、直前に足が大丈夫だったら、1km4分のインターバルをいれて、
レースをむかえたいと思っています。これまでやってきたことをすべて出し切る
レースにしますと宣言させていただいて、つたない完走記、おしまいとします。

読んでくださったみなさん、本当にありがとうございました。


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