第17回 阿蘇カルデラスーパーマラソン大会 100kmの部
2006年6月3日 (土)
サケもっと さんの完走記です

6月3日金曜、午後2時に福岡を出発。
昨年同様、福岡からの阿蘇ゆきバスツアーへ、混ぜてもらいました。
今年も皆さんのウルトラのお話を聞きながら、
バスの中では、めちゃ緊張してました。

昨年のリタイヤは、気持ちが切れてしまって、ゴールをあきらめたので、
今年の目標は、「あきらめない!」でした。
「せやから、がんばらねば!」って、思い込んで、
緊張してたんだと思います。

そんな緊張真っ只中、ツアーのお一人の方が、
「明日は、がんばらない。でも、あきらめない!」って、お話されてて、
目からうろことゆうか、「せやで!」って、肩をたたかれたようで、
がんばらなあかんってゆう、緊張から開放されたような気がしました。
気持ちも一気にほぐれて、最初お断りした、ビールをいただきました。
これは、めちゃうま!でした。(笑い)

阿蘇の大まかなコースは、
ふもとから外輪山へ上りきったところが25キロぐらい。ちょうど時計でゆうと
8時の位置に出てきます。
もちろん、外輪へ登るときはめちゃきついですー。
そして、時計の反対周りに外輪山の縁をぐるっと回ってゆきます。
平坦はなくて、上ってるか、下ってるかです。
90キロ地点の11時の位置から、麓の町へ2キロぐらい、急降下で降りてゆきます。
残り、8キロ。街中の平坦なコースをゴールへ向かいます。
外輪山の約4分の3で、65キロぐらいですから、
外輪の距離は、90キロ弱あるんですかね。
でっかいなー!!

そして、6月3日土曜日。レース当日。
お天気は晴れ、暑くなりそうです。
今年も100キロ、50キロあわせて、1000名以上の参加者で、
ブラインドランナーは、6名の参加だったようです。

スタート前には、関東からこられてる、Aさんと初めてお会いしました。
地元の伴走者さんとご一緒です。
初めての方でしたが、「がんばりましょうね!」と声かけあうと
なんだか、スタート前の緊張もほぐれましたわ〜。
きょろきょろと福永さんを探したり、わいわい話してるうちに
いつの間にか、スタートしてたようです。
緊張もほぐれすぎかなー?(笑い)

スタート地点では、あまり感じなかったのですが、
以外と風がきつくて、それも向かい風。
でも、「がんばらない!」で、とことこと走り出せました。
2,3キロ過ぎると、なんだか人の気配がまったくありません。
伴走のHさんいわく、やはり、前後に人がいてないとのこと、
5キロでの時間を見ると34分ぐらいだったかな?
キロ7分は超えてないし、スタートしてすぐのゆっくりを考えると
6分半ぐらいなのですが、みんなめちゃ速いペースでした。
ずっと続く向かい風に、体も冷えてきて、
10キロ過ぎぐらいにお手洗い発見。一安心です。
時間的には、7分切るぐらいのペースで、がんばってなかったのですが、
20キロぐらいまでは、体も脚もめちゃ重かったです。
この先どないなるんやろかと不安いっぱいでした。
その20キロのエイドで、Hさんのお知り合いの方の応援があり、
こっから、めちゃ元気になりました。不安なんてなくなって・・・不思議ですね。

それから外輪山へ、がしがしと歩け!歩け!でした。
昨年は、こんだけの人がいるんだーって、人の多さにびっくりしてました。
今年は、ちらほらで、でも5、10キロよりは、ずっと人も多くなってました。
やっと登りきりましたが、まだまだ、アップダウンは続くのです。
それでも、「がんばらない!」の気持ちで、
30の関門をクリアして、ほっと一息。

でもそこからが、昨年の1番しんどかった、
暑くて、長〜い緩やかなのぼりがずっと続くのでありました。
どこで昨年のようになるか、どきどきしながら、たんたんと脚を進めました。
これからは、緩やかな下りとなったときは、風も気持ち良くて、
いつの間にか、フルの距離を超えていました。
昨年は、気持ちも切れていて、めちゃ遠く感じたんですけど、
中間エイドの50キロまで、ほんとしんどかったのです。
でもなんと、今年は違ったのです。
まだまだ気持ちも切れず、元気で、50キロのスタート11時前に到着できました。
サケもっとさんと樋笠さん

50キロの中間エイド、6時間ちょい前に到着。
ちゃっちゃとおにぎりやコーヒーを流し込んでると
バスツアーに参加されている、応援のYさんが
激励や応援、そして、あれやこれやとお手伝いしてくださって、
走り出す準備も、すばやくできました。
ここは、10分以内、正確には、9分59秒以内で、
出発の予定。Hさんの戦略です。
Yさんのおかげで、それ以内でした。(ほっ!)

おにぎり食べながら、昨年はここを出たとこで、座り込んでしまい、
歩きっぱなしだったなーなんて、気弱になっていたところ、
福永さんが声かけてくれはりました。
いつもの福永さんに、ほっとしたのもつかの間、
Hさんの「行くでっ!」のお言葉にレースモードに戻って、
「ゴールまで、がんばりましょうね!」って、先にスタートしました。
サケもっとさんと樋笠さん

エイドで休憩中に50キロの皆さんが、スタート。
50キロ参加のブラインドランナー2名の方に遭遇しました。
福岡と地元熊本の方でしたが、ほかに1名の方が走られていたそうです。

エイドを出て、バスツアーの方と出会い、行ったりきたりと前後しながら、
こっからは、のぼりをすべて歩き倒しました。
水も頭からよーかぶりました。
風もあって、途中寒くなるかななんて、思いましたが、日差しは十分あったので、
次のエイドでは、またまたざぶんとかけてもらいました。
気持ちよかったです〜。

50キロからは、気持ちは「あきらめない!」で、
脚は、次のエイド、次の関門と
前へ前へとよく動いてくれました。
脚の心配よりも、いつ切れるかわからない、気持ちを心配して、
距離的には、ゴールへ近づいていってるのですが、
心の中では、ゴールはなかなか見えてはきませんでした。
やっと見えたのは、98キロ、後2キロって所でした。
そこからは、周りの声援や、それに答えてる、Hさんの声もしつかりと聞こえました。
そして、100キロ分の思いもありましたし、
阿蘇に向けてのいろんな練習を思い出したり、
たくさんの方からの応援を思い出したり、
いろんな思いが詰まった、ゴールでした。
初めて100キロ走って、意識のあるゴールができました。
めっちゃうれしかったです。

ゴール後座り込んで、一息。
疲れがどっと出てきたようで、
さっきまでよく動いてくれてた脚も
棒状態になってしまいました。(トホホ)
かくかく歩きで、お風呂へ入って、もちろんその後は、
ゆうまでもありませんが、めちゃうま!ビールをいただきました。

充実した阿蘇100キロ!
長い時間、一緒に走っていただいた、Hさんに感謝しています。
そして、スタートに立つまでの多くの時間、
練習にお付き合いいただいた皆さん、
ほんとにありがとうございました。

伴走者の樋笠さんのメッセージはこちら


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